株式会社オーリッド（第9回受賞企業・団体）

受賞の観点

提供サービス

ホワイトカラーの業務効率化に欠かせないデジタル化されたデータ作成の「入力業務代行」から、情報漏洩のリスクを排除した「オーリッドソリューション」を提供。これは技術一辺倒による効率化を追求するのではなく、現状で「人力」が「技術」に勝っている部分を効率的に活用し、システム化することでビジネス全体の効率化を進めるソリューションサービスである。

ハイ・サービスのポイント

同社の強みは、入力ソリューションの最適化技術として、環境を問わない就労プラットフォームを実現する専用アプリケーション活用の在宅オペレーターネットワークの構築と携帯電話によるデータ入力ソフトウェアの開発を実現したことにある。このサービス環境を効率とコストの双方で最大限に引き出すため、中国で2,000名の１次入力体制を構築し、日本で入力をチェックするというグローバルなモデルを実現している。

• ?ＩＴ化が進む企業においてデジタル化するための入力は不可欠なニーズ?従来の入力請負企業は単価と納期の双方で事業を圧迫されている――との確信から「入力業務請負」の高効率とコスト性追求にビジネスチャンスを見いだした。


• 情報漏洩のリスクを伴う「入力業務」アウトソーシングの弱点を克服する「オーリッドソリューション」を開発。


• この「オーリッドソリューション」の入力・確認部分を最適化する技術として、環境を問わない就労プラットフォームを実現する専用アプリケーションを活用した在宅オペレーターネットワークの構築と、携帯電話によるデータ入力ソフトウェアの開発を実現（実際には、入力・確認作業を担当するために、オフショアセンターオペレーター、センターオペレーター、在宅オペレーター、携帯ユビキタスオペレーターの4体制を構築）。


• 同サービス環境を効率とコストの双方で最大限に引き出すために、不可欠なものとして人的資源の有効活用がある。そのために同社は中国の瀋陽に１次入力体制を構築し、同地での入力を日本でチェックするというグローバルなモデルを実現した。


• 現在2,000人規模となった中国における入力オペレーターには、入力スキルに応じて給与が変動する仕組みを採用し、動機付けを強化するとともに高い定着率を実現している。


• 同社は、さらに英語圏からの需要に対応するためにシンガポールでも拠点を立ち上げている。


• 採用に際して同社は、人材を能力によって採用する方針はとっていない（特に海外での採用など）。むしろ「約束を守る」「誠実に働く」ことを基準に人選している（＝海外においても通用する現実的な採用基準と考えている）。


• 入社後の教育については、図書館やセミナールームの整備などテクニカルな資質を高めるための教育に熱心に取り組んでいる(日本語の教育、ＩＴスキルの教育等）。