株式会社カジタク（第9回受賞企業・団体）

受賞の観点

提供サービス

通常の掃除・洗濯・料理などの家事代行に加え、買い物代行や宅配クリーニング、宅配カーウォッシュ、ベビー・キッズシッターほか生活全般に関する様々なサービスをワンストップで提供している。

ハイ・サービスのポイント

同社の強みは、未だ黎明期である家事代行サービスの認知・利用拡大に向け、あらゆるニーズに応える生活全般にわたるサービスメニューを展開するとともに、自社のノウハウをデータベース化することでサービスの標準化・効率化を図り、コスト競争力を生み出している点にある。同時にサービススタッフの多岐にわたる能力育成に注力することで、品質の高いサービスの提供を実現している。

• 2008年、伊藤忠食品の新規事業子会社として設立。従来、日本では他人に家事を任せるという文化が定着していなかったが、近年は共働きや高齢者世帯の増加などで社会環境が変化していることから、家事のアウトソーシングニーズに着目。生活に関するあらゆるニーズに応える顧客満足度の高い総合生活支援サービスの提供に取り組んだ。


• 買い物代行や宅配クリーニングほか、生活全般に関する様々なサービスをワンストップで提供。


• 「サービスコンシェルジュ」、「サービスキャスト」、「コンシェルジュデスク」と呼ばれるそれぞれのスタッフが連携することにより、きめ細やかなサービスを提供。


• マーケティング手法としては、サービスコンシェルジュが顧客を訪問し、最適なプランを提案するケース、また絞り込んだエリアに折込チラシやポスティングを行うケースという2つが代表的。


• 幅広い層にサービスを利用してもらうため、1.5時間4,950円からという価格でサービスを提供。


• 低価格での満足度の高いサービスの提供に向け、ノウハウをデータベース化し、サービスキャストの情報や経験を加えて修正を重ねることで、サービス仕様の再設計や標準化を行い、効率化を図った。


• ニーズは高かったが、他社ではあまり行われていなかった買い物代行サービスを提供。他のサービスとの組み合わせによる全般的な利用拡大に活用している。


• 2009年には（株）シニアコミュニケーションと連携し、両親のケアを考える子ども世帯に向けた親孝行サービスとして、「KAJITAKU親孝行プラン」を販売。当日の作業内容や両親の様子などを依頼主にメールで報告するなどのきめ細やかなサービスを行っている。


• マンションコンシェルジュサービスや、家事代行付きマンションサービスを展開。


• IT化も進め、飛行機やホテルなどと同様のサービス申し込みの直前割というメニューを設けている。


• サービスキャストのクオリティーが重要であることから、厳しい面接による採用や、マナーや家事代行能力などのスキルの習得、コミュニケーション能力の向上などを図る研修や教育を実施。また顧客のアンケート評価を反映した5段階の資格制度を設けている。


• サービスキャストのモチベーションアップのため、キャリアパスを明示。


• 現在東京23区でサービスを提供し、会員数は1万人を超えている。