2012年12月7日
「ハイ・サービス日本300選」受賞組織をはじめ、互いの良いところを学びあい、サービス産業の情報交換や交流するための場として、第3回ハイ・サービスミーティングを2日間にわたり開催しました。本年度も神奈川県・葉山町の生産性国際交流センターにて、100人を超える参加者をお迎えしました。そして、第一線で活躍中のハイ・サービスを実践されている経営者の方などを中心に、業務革新やサービスのイノベーションなどによる最新の取り組みや顧客満足の向上について、活発な意見交換がおこなわれました。
初日はサービス産業生産性協議会の代表幹事である秋草直之・富士通株式会社相談役より、開会宣言として、日本のサービス産業の生産性はまだまだ低い。昨今、サービスとはコトづくりではないかと考えている。ものづくりは多くの技術があるが、コトづくりはまだ不十分な状況である。これからはコトづくりをキーワードにサービスの革新を図っていって欲しいとのご発言から始まりました。
今回もいずれの講演、セッションでも登壇者のみならず、参加者からの質疑応答も交えての熱心で活発な議論が繰り広げられました。今年度は講演の途中に、録画した画像データを流したり、インターネットの画面を披露したりするなど、より参加者に理解しやすい配慮もありました。
また、ハイ・サービスミーティングの総合コーディネーターを務められた内藤耕・産業技術総合研究所サービス工学研究センター副研究センター長による総合討論「21世紀のサービス産業モデル」では、会場内の参加者も巻き込んで、活発なディスカッションへと発展しました。はじめに、サービス企業の課題として、顧客満足vs作業効率の事例を紹介、続いてサービス産業の生産性向上の方法論を解説いただきました。最後には、サービス産業の成長支援ツール開発の提唱もありました。
一日目夜は、懇親会も兼ねたパーティー・スタイルにて夕食を共にしました。サービス産業生産性協議会副代表幹事である村上輝康・産業戦略研究所代表から、初日の振り返りと乾杯挨拶の後、参加者一同による幅広い交流、懇親となりました。
2日目は、講演および各分科会に分かれてのセッションもおこなわれました。それぞれの事業や経営における独自の取り組みや、トヨタ生産方式、旅館のおもてなし経営、そして現在注目されているビックデータによる分析等、様々な視点からの話題が提供されました。
そして、最後は、ハイ・サービスクラブ会長である松井忠三・良品計画代表取締役会長から、あらためて、ハイ・サービスを実践されている仲間が、さまざまな取り組みで実践している姿を見ることが出来た。また、一堂に会しましょうとの挨拶があり、閉会となりました。
ハイ・サービスミーティングの発起人の皆様、ご登壇いただいた講演者、モデレーターの方々、そして参加者の方々にこの場をお借りして御礼申し上げます。おかげさまで、参加者アンケートでも9割を超える方々に「よかった」との評価をいただきました。来年度もお誘いあわせの上、より多くの方のご参加を心よりお待ちしております。