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イベントレポート(~2014年度)

2010年4月27日

<2010.4.8開催>中国サービスビジネス研究会~中国進出企業のベストプラクティスに学ぶ~第1回研究会

4月8日(木)に開催された本研究会は、グローバル・サービス・フォーラムにご参加頂いた皆様からの声をもとに、中国進出を果たしている日本のサービス産業のベストプラクティスを共有し、ご参加者相互の「知の共有」を促進するとともに、中国市場での成功のポイントを模索することを目的としています。
 
 
『ミスタードーナツ/中国事業の再構築
~そのターニングポイントとは~』
 
 
第1回研究会では、株式会社ダスキン ミスタードーナツ事業本部 直営事業部和田 哲也部長と同 矢頭和哉 海外事業部長から、「中国事業の再構築~そのターニングポイントとは~」をテーマにお話頂きました。
 
 
  ダスキンは、2000年から「ミスタードーナツ」事業を上海で展開してきました。日本の標準パッケージを忠実に現地で再現し、2005年にはミスタードーナツ上海は12店舗となりましたが、ほとんどの店舗が赤字続きという状態でした。このような状態あった上海事業を建て直すために、2007年にミスタードーナツ上海の總経理として赴任したのが和田さんです。赴任当初は「日本のパッケージを忠実に実践」すればうまくいかないはずがないと思っていたそうです。しかし、実際に市場を密着した調査を実施した和田さんは、事業を再構築するために、不採算店舗の閉鎖、台湾の統一超商グループとの合弁など、大胆に方針を転換していきます。
 
矢頭さん、和田さんのお二方から、上海という市場とどう向き合ってきたか、失敗にはじまった上海事業をいかに建て直していったか、その背景とプロセスを中心にご説明を頂きました。


 

ご講演の主な内容は以下の通りです。
 
「日本のビジネスモデルがそのまま通用する」という思い込み、日本の「平均」という物差しが通用しない中国市場の実態
現地のニーズと適合しない戦略を捨て、2007年にターゲットを絞り込んだマーケティング戦略への大転換による黒字化
「中国ビジネスに精通した」台湾統一超商グループとの合弁による事業展開
2008年以降の事業の伸び悩みと次の一手の検討
変えてはならいものと変えるものをどう考えるか
 
など現地事情に則してお話頂きました。参加者の皆さんからは、成功の裏にある失敗をも共有できたことが非常に参考になったとの感想を頂きました。
 
 
  ミスタードーナツは来月から行われる上海万博にも出店される予定です。また、賃料の高騰に歯止めのかからない上海における対策として、上海独自のビジネスモデルの構築も行われているとのことでした。
 
米山茂美 武蔵大学経済学部教授のコーディネートにより、ミスタードーナツ上海のケースをもとに参加者間での意見交換を経て、中国における人材育成面の課題、オペレーションの仕組みと革新への取り組み、品質とコストやブランドとコストのバランスをどのように図るのかなどさまざまな観点から矢頭さん、和田さんへの質疑応答、活発な議論が交わされました。
 
 
  第1回研究会のまとめとして、米山コーディネーターから
 
日本企業として「変えるべきもの」と「変えてはいけないもの」の線引きをどのように行うのかが非常に重要
ターゲット選定が非常に重要だが、現在の日本企業のメインターゲットである高所得者層ら中所得者層への移行をどのように行うのかは大きな課題
「自分の会社の価値とは何か」を常に問いかけること。それがなければパートナー選択、ターゲット選定、中長期戦略等で混乱や齟齬が発生
 
などが問題提起され、第1回研究会は閉幕しました。
 
 
  第2回以降の研究会では、米山コーディネーターとともに、中国における「パートナー選択の重要性」、「人材戦略」、「市場戦略」など、テーマを絞りながら、中国におけるサービス産業展開のキーポイントを探っていきます。今後の研究会の日程、詳細につきましてはこちらをご覧ください。