2019年7月4日
日本サービス大賞フォーラム in 札幌 第2回受賞組織報告会 より
第2回日本サービス大賞 優秀賞 受賞
ICTを利活用したセコムの訪問看護サービス
「サービス利用者・看護師・業界全体に
利益をもたらすICT」
セコム医療システム株式会社
訪問看護ステーション 看護部 次長 佐藤 十美 氏
私たちは、セコムが追求する「誰もが安心して暮らせる社会」を目指すサービスのうち、「医療・介護・健康」を担うメディカルサービスを提供している。
セコムの訪問看護におけるICT導入は、「訪問看護サービススキルの標準化と質の向上」を目的としている。訪問看護師は24時間体制で予防・自立支援・医療管理・在宅看取りなどの在宅療養をおこなうが、勤務体系の違いや経験・スキルの差により、看護師によって利用者への対応に差が生じてしまう課題がある。これを解決し、サービス全体の底上げ・高品質・均一化を図るため、ICTが導入された。
セコムのICTの特徴は「セキュリティの担保」「全員がモバイル端末を所持」「医師との連携」であり、コストや労力は抑えつつ質の高いサービス提供を実現する仕組みは、看護師にとっても心強い機能である。また、システム構築には看護師以外の意見も取り入れることで、より身近で使いやすいものになるよう工夫している。
業界全体ではICT導入がなかなか進行していない現状だが、訪問看護師の雇用と確保・育成といった業界全体の課題解決のためには、訪問看護サービス・関連業務のノウハウが可視化されたシステムが重要な役割を果たすのではないか。
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※数字や名称・肩書などは2019年2月講演当時のものです。