2019年5月13日
日本サービス大賞フォーラム in 大阪 第2回受賞組織報告会 より
第2回日本サービス大賞 優秀賞 受賞
残量検知で自動発注・配送を実現潤滑油販売「IBCローリーサービス」
「液体のラストワンマイルを届けるビジネスを目指す」
株式会社FUKUDA 代表取締役社長 福田 喜之 氏
私共は、自動車向けエンジンオイルの卸売販売を手掛けており、近畿2府4県に約3000 件の顧客がある。事業の特徴は、従来200ℓドラム缶で販売していたエンジンオイルを世界共通のパレットサイズに準拠するIBCタンクに変えた点にある。
これにより、四つのメリットが生まれた。
一番目はコストダウン。ドラム缶5本分のエンジンオイルを1本のタンクにまとめたことで、容器代を削減できた。
二番目は顧客の作業負担の軽減だ。それまではドラム缶を抱え上げたり傾けたりしなければオイルを移すことはできなかった。
三番目のメリットは在庫負担の軽減。専用車両を開発し、顧客の要望に応えて、配送から廃棄物回収、保管、営業までをワンストップで提供した。5年前からは通信端末とセンサーを利用し、顧客の元にあるオイルの残量を検知するIoTシステムを開発。オイル残量が少なくなるとセンサーの自動検知で配送を手配するため、顧客に喜ばれるうえ、連休前に注文が集中する課題も克服できた。
四番目は環境改善である。従来のドラム缶からIBCタンクでの仕入れ方法に変更することで、繰り返しの利用が可能になった。
今後は、危険物・重量物輸送の問題点を解決し、液体のラストワンマイルを届けるビジネスを目指していきたい。
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※数字や名称・肩書などは2019年1月講演当時のものです。