天満天神繁昌亭（第2回受賞企業・団体）

受賞の観点

提供サービス

繁昌亭は平成18年にオープンした落語専門の定席施設。地元の天神橋筋商店街、上方落語協会、大阪天満宮、そして施設建設費に寄付した地元の企業、市民など地域における協力関係があって開業が実現した。

ハイ・サービスのポイント

本事業は地域活性化、地域文化など「地域」をキーワードとして取り組みがスタートし、進んできたことが最大の特徴である。全国各地で地域活性化の取り組みには様々なものがあるが、実際に効果を上げ、それを継続できるケースはそれほど多くない。本件は「落語専門の定席」という当初のテーマ設定のユニークさ、立ち上げまでの地域における強い協力関係の存在、立ち上げ後の地域商業との連携や地域生活者の支持など、実際の活動面で活発な取り組みが働いた点が注目される。また、地域のみならず全国的にも高い注目率を獲得し、サービス提供側も当初の注目に安住することなく落語という「文化」の育成に真摯に取り組んでいるなど、内容面でも質の高い取り組みになっている。

• 天神橋筋商店街は本事業開始前から地域振興に熱心に取り組んでいたという下地があった。


• 「笑いの文化は地域を元気にする」という天神橋筋商店連合会会長・土居氏の発想からスタート。


• 大阪の落語定席復活を願っていた上方落語協会会長の桂三枝氏の協力が得られた。


• 大阪天満宮が趣旨に賛同して土地を無償提供。


• 施設建設費2億4,000万円は大阪の企業と個人の寄付で調達。


• 立ち上げ後も地域商店街は繁昌亭に依存することなく、独自の活性化の取り組みを継続。