受賞の観点
人財と苦情を2大財産と考え、第三者評価を積極的に受け入れる新しい介護・福祉を提供
URL |
http://www.kohoen.jp/ |
業種 |
医療・福祉・子育て |
所在地 |
鳥取 |
事業概要 |
老人ホームなどの運営管理 |
市場特性 |
ニッチスペシャリスト型 |
業態特性 |
ハイバリュー型 |
取引特性 |
BtoC型 |
環境特性 |
地域サービス型 |
提供サービス
鳥取県内で特別養護老人ホーム、デイサービス、介護老人保健施設、ケアハウスなどを多数展開している。また、東京都では廃校を利用した介護・保育の複合施設「ヘルスケアタウンにしおおい」を運営するなど、首都圏にも進出。外部評価機関による第三者評価を毎年受け、その結果を公表してサービス改善に採り入れるといった、新しい介護・福祉サービスの提供を実践している。
ハイ・サービスのポイント
同法人の強みは、苦情、ご意見、第三者評価結果を真摯に受け止め、積極的にサービス改善や職員教育に活かす取り組みをしている点にある。また、新しい介護・福祉サービスの提供として、保育などとの複合施設の運営にも取り組んでいる。
- 東京の北区ではJRの公募施設を利用した保育施設に併せて重度障害者児童の施設も今後運営していく。障害を持つ人々の認知度向上や、地域貢献のために設置を強く提案することで実現に至った。
- 1995年ごろから教育研修を始め、1997年ごろからは専任部長職を配置し、対応をしている。そして売り上げの1%は教育研修費と決めており、現在は億単位の資金を職員教育に投資している。
- また職員自身によるセルフチェックも定期的に行っている。チェックの結果や受けた評価結果は、当該部署の問題点と対応にとどまらず他の部署にも水平展開することで、情報共有をしている。
- 職員一人ひとりが自分で考え、決め、行動するような教育を行っている。自発的に取り組むことにより、職員の能力やモチベーションの向上につながり、提案力や引き出しの多さを身につけることができる。
- 身体拘束の禁止という取り組みは、当該施設長のリーダーシップの下に行っているチャレンジであり、身体拘束ゼロを実現させた。同法人では、最終的な責任の所在は理事長であると明確にしたうえで、このような取り組みは担当者にイニシアチブをとらせ、積極的なチャレンジを促している。
- 毎月経営会議、エリア代表者会議(3カ月に一度はその拡大版会議)を行い情報共有を図っている。翌日は施設トップから主任クラスへ連絡が行われ、3日後には現場の全職員にまで情報が伝わるようにしている。
- 経営理念や大切にしたい価値観をまとめた「互恵互助」という冊子を全職員に配布している。また、IT投資により各施設ネットワークを構築することで、社内コミュニケーションを図るとともにオンライン・テレビでのTV会議や遠隔地を結んでの職員研修も可能にしている。
- 北区の保育園では、朝昼晩の食事をはじめ全ての生活を施設が担うほか、品川区の保育園では0歳児から英語教育を目指している。
- 透明性の高い経営スタイルや客観的評価により安心と信頼を得ており、新しい取り組みとして廃校を利用した「ヘルスケアタウンにしおおい」では、介護と保育の複合施設が初めてということもあり、視察を制限するほどの注目を集めている。
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