受賞の観点
ユーザーの圧倒的な支持を集める人気サイトを生み、法人向けサービスの提供へと展開
URL |
http://cookpad.com/ |
業種 |
飲食・生活関連サービス |
所在地 |
東京 |
事業概要 |
料理レシピサービス『クックパッド』及び携帯版サービス『モバれぴ』の企画・運営を通じたマーケティング支援事業、広告事業及び会員事業 |
市場特性 |
イノベータ型 |
業態特性 |
ハイバリュー型 |
取引特性 |
BtoC型 |
環境特性 |
広域サービス型 |
提供サービス
1998年よりレシピ投稿・検索サイト『クックパッド』を運営。2006年からはモバイルによるサービス『モバれぴ』の提供も開始し、用途に応じたサービスの利用を可能としている。
ハイ・サービスのポイント
同社の強みは、ユーザー満足度の向上に向けた利用しやすいサイトづくりや、楽しみながらレシピの掲載や閲覧を行えるサービスの創出に取り組み続けることで、圧倒的な支持を集める料理サイトを生み出した点にある。近年では高いサイトPV(ページビュー)と「ユーザーの買い物導線上にある食卓意思決定メディア」としての存在を活かし、企業へのマーケティング支援事業や広告事業での業績を伸ばしている。
- 同社を設立した佐野社長は、インターネットの可能性に着目し、これを活かした事業を行いたいと考えた。起業に際しては、一過性に終わらない「毎日の料理を楽しみにすることで心からの笑顔をふやす」ことができる付加価値の高いビジネスを模索。誰にでもあてはまり、かつ毎日接する「料理」とインターネットを組み合わせた料理サイト『クックパッド』の提供に取り組んだ。
- 常に現在のユーザーに満足してもらうためにはどうすべきかを考えた取り組みを実施。ユーザーの使い勝手を考え、サイトの負荷を下げるために逆SEO対策(検索で表示されにくくする)を行った時期もあった。
- 初めてのユーザーでも使いやすいように、なるべく言語に頼らなくても分かるサイトづくりとサービスを追求。特に初期にはユーザビリティーテストを頻繁に行い、ニーズの把握を行った。
- 「レシピを載せる/レシピを探す」という機能を集約・深耕することで、ユーザーの満足度や利用の楽しみを深めることに集中。
- 「つくれぽ」と呼ばれる、投稿されたレシピを他のユーザーが作って料理写真付きのレポートを掲載する仕組みを設けている。レシピを掲載したユーザーにとっては、他者が自分のレシピを作ってお礼を言ってくれることが励みになり、またユーザー同士のコミュニケーションにもつながりサイトが活性化。またサイト側からも、投稿ユーザーに対してどれだけそのユーザーのレシピが閲覧されたか、印刷されたか、などの情報を無料で定期的に開示・フィードバックし、ユーザーとのレシピを軸にしたコミュニケーションにつなげている。
- 2006年からは『モバれぴ』の名称でモバイルによるサービスもスタートさせ、現在では3キャリアの公式サイトとしてサービスを提供。PCによるサイトの閲覧が16~17時に、モバイルでの閲覧が18~19時に集中していることから、ユーザーは買い物に行く直前にPCによってレシピを検索し、店頭での買い物や料理の際にはモバイルを見るなど、用途に応じた使い分けが可能となっている。
- トップページにアンケートBOXを設け、ユーザーニーズの把握に努めるとともに速やかな対応を行っている。
- 法人向けのマーケティング支援事業や広告事業のため、サイトの認知度や社会的信頼度を上げることに取り組んだ。
- マーケティング支援事業では、企業とタイアップしたレシピコンテストの開催などを開催し、実際にユーザーが商品を使う機会を増やし、効果的な訴求を行っている。
- サイトに蓄積された膨大なデータを活用し、法人企業向けにマーケティングに役立つ情報を提供するASPサービス「たべみる2009」の外販を開始。
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