受賞の観点
ポテンシャルの高い無職の若者を独自に教育し、人材不足に悩む中小企業に紹介
URL |
http://www.opc-info.com/ |
業種 |
職業紹介・人材派遣サービス |
所在地 |
京都 |
事業概要 |
人材派遣・人材紹介など |
市場特性 |
ニッチスペシャリスト型 |
業態特性 |
ソリューション型 |
取引特性 |
BtoB型 |
環境特性 |
地域サービス型 |
提供サービス
人材不足に悩む中小企業と高いポテンシャルを持ちながら働く場を得られなかった若者のマッチングを目的として、「e-ファームプロジェクト」を立ち上げ運営。研修生には給与を支給し、ビジネスマナーから専門技術まで教え、メンタルケアも行った上で企業に斡旋。またこのプロジェクトで培ったノウハウを生かして、産学公連携の人材育成事業に参画。企業と研修生とのマッチング向上を目的とした交流会も開催。
ハイ・サービスのポイント
同社の強みは、人材派遣の常識を覆し、高いポテンシャルを持ちながら希望する仕事に就けなかった若者に有給で専門技術やビジネスマナーを教え、人材募集や育成に費用や時間をかけられない中小企業とマッチングする仕組みを作ってビジネスとして成功させた点にある。またメンタル面でもサポートを行い、高い就職率を実現している。
- 人材不足に悩む中小企業と高いポテンシャルを持ちながら働く場を得られなかった若者のマッチングを目的として、「e-ファームプロジェクト」を立ち上げた 。
- 第二新卒層の中からITエンジニア希望者を求人サイトなどで募集した。第1期は2007年3月開始。定員12名。
- PCを使用できる人材をスクリーニングするため、研修生の応募はインターネット経由を基本とした。求人ポータルサイトからエントリーシートを提出してもらい、面接を行った。
- 一次選考では潜在能力(適性)、二次選考はコミュニケーション能力を重視した。
- 単なる受け身の教育機関ではなく、企業の研修を受けているという自覚を研修生に持たせるため、研修期間を2カ月とし、期間中月額15万円の給与を支払った。
- 研修プログラムとしては、Microsoft Office、HTML、JavaなどのIT技術だけではなく、マナーやプレゼンテーションなどのビジネススキル、さらにメンタルヘルスケア、キャリアカウンセリングを行った。
- 研修カリキュラム前期の最終段階で企業を招き、「ドラフト会」を実施した。研修生は自己紹介と専門領域のプレゼンテーションを行い、その場で内定が得られれば、後期の研修カリキュラムを就職先に合わせた内容に変更することが可能である。
- 2009年5月から始まった「京都未来を担う人づくり推進事業」(推進母体は京都未来を担う人づくりサポートセンター)に参画。
- 推進事業の内容は、
- 「京都府内企業への中核即戦力人財のマッチング・供給」
- 「産学公の連携による人財育成プログラムの開発」
で、プログラムは以下の通り。
大学・企業・京都府・京都市の選考採用→サポートセンターでの意識改革・事前研修→大学での基礎力養成講座受講→企業での実習・トライアウトワーキング+大学での企業対応力養成講座受講
- 京都大学など10校が人財育成プログラムを実施、約370社のサポーター企業が実践研修を受け入れている。
- サポートセンターと連携しながら、大学とは人財養成プログラムの開発の面で、企業とは採用支援の面で協働している。
- 「e-ファームプロジェクト」で培ったノウハウを生かして、企業と研修生がお互いの理解を深める交流会を実施。
- 効果として挙げられる主な内容は、
- 「e-ファームプロジェクト」(2007年3月~2008年10月)
- ソフトウェアコース 66人卒業 就職率ほぼ100%(同社への就職含む) ?ハードウェアコース 5人卒業 就職率ほぼ100%
- 「京都未来を担う人づくり推進事業」(2009年5月~)
――2010年1月現在、研修生88人中、就職内定38人。その他10人が就職に向けての最終段階に進んでいる。
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