受賞の観点
「飲食店検索サービス」の創出により、飲食店の利用方法の変革と集客に大きく貢献
URL |
http://www.gnavi.co.jp/ |
業種 |
飲食・生活関連サービス |
所在地 |
東京 |
事業概要 |
パソコン・携帯電話などによる飲食店のインターネット検索サービスその他関連する事業 |
市場特性 |
イノベータ型 |
業態特性 |
コーディネート型 |
取引特性 |
BtoBtoC型 |
環境特性 |
広域サービス型 |
提供サービス
飲食店のインターネット検索サービスサイトを運営し、飲食店利用者に対する「飲食店検索サービス」と、外食産業向けの「販促サービス」の提供を行っている。
ハイ・サービスのポイント
同社の強みは、インターネットの事業活用への可能性にいち早く着目し、外食産業とユーザー双方に対して段階的なサービスの提供を行うことで認知と理解を獲得し、業界における地位を確立した点にある。また営業活動やコンテンツづくりなどに常に変革や開発、改善を行うことで、事業展開にスピードを持たせ、成長を続けている。
- ビジネスを開始した1996年当時、外食産業は年間29兆円の市場を持つと言われていたが、飲食店は毎日の集客につなげる販促手段を持たず、有効な販促を行っていなかったことから、インターネットという新しいメディアを活用することで、立地こそが第一条件とされた常識を覆し、飲食店のライフラインとなった。
- まずは登録飲食店を増やすために、1か月の利用料を3,000円という安価に設定。これは3,000店が加盟した際のランニングコストだった。利益よりも加盟店の数を増やすことで、ネットユーザーの認知獲得と“外食の際はぐるなびを見てから”というライフスタイル確立へのポテンシャルを得ることを目指し、ユーザーの利用料は無料とした。
- 当初は利用料を安価にして加盟店増加を目指したが、1万店超をめどに営業スタッフが店舗担当としてさらに踏み込んだ販促プランを提案するAE(アカウントエグゼクティブ)型営業をスタート。利用料を月々3万円~5万円に変更することでサービスを向上させながら自社の売り上げ拡大を目指した。
- 売上拡大に向けたAE型営業を社内に浸透させるため、社内向けの勉強会を開催。社外講師による講義に加え、営業ノウハウを共有するため、成果を上げている営業スタッフの成功事例を披露させる「私の自慢話」やチーム毎の「企画コンペティション」などの独自のメニューを設定し、スタッフ全員の営業力アップに取り組んだ。
- 2008年からは地方営業を強化するブロック営業や、営業チームと巡回スタッフ、コールセンターが一丸となって多角的に加盟店をサポートする営業体制を導入。また飲食店との絆を深めるため、戦略共有会議を全国で開催し、「ぐるなび」を活用した販促の成功事例を共有。また従来から行っていた「ぐるなび大学」では、経営を支援する各種セミナーの開催や地方での開講を拡充。販促ツールの活用事例や英会話、接客サービス向上などのメニューを増やし、参加者数も増加している。
- 飲食店自身が自店のページを更新できる加盟店管理画面を導入。これにより同社は繁雑な更新作業を軽減することができ、加盟店は個性を活かしたリアルタイムの情報発信が可能になった。
- 利用者が頻繁に利用したくなるような魅力あるコンテンツのため、常にリニューアルを行い、情報の付加やモバイルなどインフラ・技術的な変化への対応、利便性の向上に継続して取り組んでおり、ビジネスパーソンやシニア、ママ、秘書、幹事向けなど多様な利用者層別の情報や、鉄道事業などとの提携した沿線別情報、飲食店の求人やシェフ向け情報などの様々な情報提供サービスに加え、「ぐるなび食市場」や「ぐるなびデリバリー」など関連事業も数多く創出し展開している。
- 加盟店舗数は49,150店(2009年9月現在)、登録ユーザー数(ぐるなび会員)は約685万人に(2009年12月現在)。
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