受賞の観点
「4・4・4制」を軸に「新しいエリートを育てる」ための12年一貫教育を実践
提供サービス
同学園では、1.社会貢献できる人材を育成すること,2.心豊かな人材を育成すること,3.創造型発信型のリーダーを育成すること――を理念としており、それに基づいて小・中・高の12年間一貫教育を行っている。小1から小4までをプライマリー、小5から中2までをセカンダリー、中3から高3までをターシャリーと、4年ごとに3つのステージに分けて指導することで、一貫した教育を通じトータルな初等・中等教育の実現を目指す。
ハイ・サービスのポイント
子どもの成長段階に合わせた「4・4・4制」、リーダーシップを育てる「異学年齢学級」、学力を最大限に伸ばす「習熟度グループ授業」、主体的に学ぶ力を育てる「パーソナルの時間」など、他にほとんど例を見ない新しい教育システムを積極的に採用し、初等中等教育に求められる「高クオリティー」と「ゆとり」の両立を実現させた。
- 「プライマリー」は、学び習慣づけの時期であり、学習の意欲を引き出し、学習の中で自然に何かを見つけることができる能力を伸ばしていくことに主眼を置いている。学習の導入期であるので、学びはじっくりと、活動は思いきりできるような指導をしている。
- 「セカンダリー」では、さらに幅広い学びを指向していくことを目的とする。学問的に覚えることでなく、考えることを習慣づけるような教育を進めている。
- 「ターシャリー」は、学園生活の最終期として自分の進路を決めていく時期となる。そこで、自分の指向する専門分野を決め、さらにその専門分野を深めていく学習が可能になるように指導をしている。
- 「異学年齢学級」では、「ヨコ」と「タテ」の両方の人間関係を経験させることが必要であると考え、実現した。「プライマリー」では1年生から4年生まで各学年の児童を10名ずつ編成して40名の学級をつくり、それぞれの役割を学ぶことを目的としている。
- 「習熟度グループ授業」については、主に学期ごとに習熟度を4段階に分けてグループ編成を行う。同学園では児童の多様性を認めていきたいと考えており、学習する力が伸びる時期も児童ごとに違うことを踏まえ、児童一人ひとりのレベルに合わせていくことができる点で成果を上げている。
- 「パーソナルの時間」では、学習の目標を自ら設定し、計画を立てて実践することで、自分の勉強をプログラムする能力を育てている。開校当初は学年ごとに行っていたが、2年前から「1・2年生」、「3・4年生」をまとめて行っている。これは特に1年生でやりたいことがない児童や、自主的に学習する習慣のない児童が、2年生を手本にすることができるようにするためである。
- 総合部生の平均点は大学入試などで高い実績を誇る中高一貫部を超え、特に算数の問題などでは「考える学習」を指向する指導方法が成果を上げている。
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