受賞の観点
地域に特化した情報提供による集客モデルで、観光客の利便性と地域の活性化に貢献
URL |
http://www.pam-info.co.jp/ |
業種 |
出版・メディア・広告 |
所在地 |
沖縄県那覇市 |
事業概要 |
旅行・ツアー専門サイトの運営、沖縄観光情報フリーペーパーの発行、女性向けクーポンマガジンの発行、沖縄観光情報サイトの運営、沖縄特化型グルメ情報サイトの運営、うちな~んちゅプランの専門サイトの運営 |
市場特性 |
ニッチスペシャリスト型 |
業態特性 |
ハイバリュー型 |
取引特性 |
BtoC型 |
環境特性 |
広域サービス型 |
提供サービス
地域に特化した観光情報を様々なメディアによって提供し、観光客がそれぞれのニーズに応じて利用できるサービスを創出。沖縄・北海道・九州などでの旅行・ツアー専門サイトや、沖縄観光情報フリーペーパー・女性向けクーポンマガジンの発行、またテレビ・Web・フリーペーパーを連動させた沖縄特化型グルメ情報サイトや沖縄県民限定の安価なホテル宿泊プランの提供サイト運営などを行っている。
ハイ・サービスのポイント
同社の強みは、沖縄を始めとする地域に特化した観光情報を様々な媒体を活用し、利用者のニーズに合わせて提供することで、従来の発地型プランとは一線を画したサービスを創出している点にある。またこうした集客モデルの構築によって、観光事業者のビジネスモデルの変革や地域の外需と内需の拡大などにも貢献している。
- 2000年、現在地情報と現地発の観光情報のデータベースを搭載した沖縄観光情報端末「タビスケ」のレンタルサービスを開始。レンタカーと連動するなど順調にビジネスを展開していたが、 2001年の同時多発テロにより、沖縄観光が厳しい状況になったことから大きな打撃を受け、倒産の危機に瀕したことから事業の方向を転換。2002年、旬の沖縄情報を掲載し、料金の割引や読者限定クーポンによる特典も備えた無料観光情報誌「タビンチュ」を創刊。
- 2003年、パッケージツアーを検索できる沖縄専門ツアー&ホテルサイト「沖縄ツアーランド」を立ち上げた。従来の観光情報は発地型の情報発信が多く、特に東京からに集中していたが、多メディア時代を迎え、地元が自分で集客することが可能であることに着目。既存の出版業界を通さないフリーペーパーの発行やインターネットの活用によって、クオリティーの高い情報をスピーディーかつ安価に提供する地域主体の集客モデルが成り立つと考えた。2004年、「沖縄ツアーランド」の成功を受け、これを横展開した北海道専門ツアー&ホテルサイト「北海道ツアーランド」を開設した。また2007年には石垣島(八重山)専門ツアー・オプション・ホテル・観光情報サイト「石垣島ツアーランド」を、2008年には九州旅行・九州ツアーの専門サイト「九州ツアーランド」を開設。
- 各ツアーランドサイトには、旅行代理店のカウンターをイメージした「コンシェルジュサービス」を設け、各地域でツアーやグルメなどそれぞれの分野に強い人材がWebによる質問に丁寧に答えるサービスを行い、「地域特化型」ならではの付加価値を出している。
- 2006年、琉球テレビやフリーペーパーと連動した、沖縄特化型のグルメ情報サイト「ちゅらグルメ」を開設。地元のテレビ局と連携することで、地元情報を特定期間に集中的に流して認知度と集客力を上げる仕組みを構築した。2008年にはこのモデルの横展開として、北海道放送と連携した北海道でのグルメ情報サービス「たべれば北海道」をスタート。
- 2007年には女性向けクーポンマガジン「ちゅらプラス」を創刊。那覇市中心部で働く20~40代女性をターゲットに、グルメ・ビューティー・カルチャーに限定した店舗・サービス情報を掲載している。
- 2009年には、沖縄県民限定で県内ホテルの安価な宿泊プランをインターネットで提供する「ちゅらとく」をスタート。通常価格より最大70%、平均50%程度安い料金で宿泊ができる。
- 地域に密着した付加価値の高い情報を提供することで、地域や利用者に対して様々なマッチングの可能性を提示することができるようになり、地域の活性化にも貢献している。
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