受賞の観点
「子育てしやすい街づくり」で全国に広がる子育て応援タクシーサービス
URL |
http://kosodate-taxi.com/ |
業種 |
物流・運輸 |
所在地 |
香川 |
事業概要 |
子育てタクシーに関わる運営・研修指導など |
市場特性 |
ニッチスペシャリスト型 |
業態特性 |
ハイバリュー型 |
取引特性 |
BtoC型 |
環境特性 |
広域サービス型 |
提供サービス
移動手段が限られる妊婦や子育て中の母親に向けた、保育所への送迎の代行、夜中の子どもの突然の発熱などの急なトラブルに対応するため、(1)チャイルドシートなどをあらかじめ用意して乳幼児と保護者が同乗するコース、(2)保育所や学習塾からの送迎など保護者の指示に基づいて目的地まで子どもが一人で乗るコース、(3)急なトラブルや夜中の移動など、様々なニーズに研修を受けたドライバーが対応している。
ハイ・サービスのポイント
同協会の強みは、これまでの既成概念を打破し、「タクシーは利用しにくい」と感じていた妊婦や子育て中の母親などのニーズと、業務に対して積極的なモチベーションを持たない乗務員の意識改革を結びつけ、業界全体のサービス水準向上、顧客層拡大に取り組んだ点にある。
- 潜在的に子育て中の母親や妊娠中のタクシー利用ニーズが高い点に気づいた子育て支援系NPO法人「わははネット」からの提案を高松市の花園タクシーが受け入れ、業界全体として右肩下がりの環境下において少しでも顧客層の拡大やサービス向上に努めようとサービスの提供を開始。しかし導入時は事業者や乗務員の理解を得ることは難しく、また乳幼児を持つ親にアンケートをとった結果、「利用してみたい」人は8割に達したが、一方「知らないタクシー運転手に子供を預けられない」など厳しい意見も多かった。
- ドライバーの育成に当たっては、協会が地域のNPOと連携しつつ2日間のドライバー養成講座や保育実習を実施。社内研修では長期間のモチベーションやサービスレベル維持の保証がないことや、あくまでも子育て家庭の目線での研修であること、またサービスレベルの維持を含め、事業者と協会、NPOの3者連携があって初めて利用者の信頼が得られるしくみであることが協会主催の研修を行う理由となっており、講座修了者には認定証、ステッカー、バッジ等を付与し、全国どこでも水準以上のサービスと安心を提供できることで、サービスのブランド化を図っている。
- 協会発足から3年で、全国18都道府県、56社の加盟を達成し、協会の認定ドライバーは675名(2009年3月現在)となっている。
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