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黒川温泉観光旅館協同組合(第6回受賞企業・団体)

受賞の観点

サービスの高付加価値化

連携によるスケールメリットで温泉街全体のサービス向上を実現

URL http://www.kurokawaonsen.or.jp/ 
業種 観光・宿泊・リゾート
所在地 熊本
事業概要 観光協会
市場特性 ニッチスペシャリスト型
業態特性 ハイバリュー型
取引特性 BtoC型
環境特性 広域サービス型

提供サービス

個々の旅館が競い合うのではなく、全旅館を一つの旅館として共栄を図る「黒川温泉一旅館」という考え方のもとに、地域全体の活性化に取り組んでいる。 

ハイ・サービスのポイント

比較的小規模な旅館が集まる温泉の吸引力の低さを打破するために、旅館組合を推進の核として「黒川温泉一旅館」をコンセプトに、共通の仕組みづくり、PR推進、温泉街の空間的魅力強化を一体的に推進し、集客力の拡大と利用顧客の満足度の向上を達成した。



  • 黒川温泉は10~20室の小さな旅館の集まりであり、黒川温泉の全旅館の客室数を合わせても、別府の大規模旅館1軒の客室数にも満たず、個々に宿泊客の獲得に注力しても集客力では他にかなわないことから、黒川温泉の全旅館で宿泊客を集客すべきであると考えた。そこで旅館組合を中心に、「黒川温泉一旅館」として全旅館が一体となった活動・施策を展開することで、1旅館では到達できない温泉地域としての魅力づくり、満足度づくりを目指した。

  • 1990年代の秘湯ブームの中、黒川温泉も注目されるようになり、「露天風呂の黒川温泉」として、全旅館に露天風呂を設置する施策を検討。立地的に露天風呂ができない旅館が2軒あったことから、露天風呂のない旅館も含めた全旅館で、宿泊客がすべての温泉に入れるようにしようという機運が高まり、「入湯手形」という仕組みを立ち上げた。   

  • 秘湯ブーム以降、黒川温泉の旅館に各メディアからの取材依頼が来るようになった。黒川温泉の認知度が上がることで黒川温泉全旅館にその効果が期待できるとして、旅館組合の宣伝部が黒川温泉への取材依頼を一手に受け付け、取材先の旅館を割り振ることにし、また取材を受ける旅館は自館だけでなく「黒川温泉一旅館」を宣伝することを心がけた。

  • 旅館組合では、黒川温泉の町全体が宿泊客を迎え入れている雰囲気をつくっていかなければいけないという認識のもと、各旅館において直接耳に入った宿泊客の声から、好評であった点を組合の会合で話し合うようになり、宿泊客のニーズを素早く共有して、温泉街の見せ方を工夫していく試みが始まった。「看板の統一化」や 「ベンチを置く」、「東屋を造る」など、旅館全体の統一感は強制ではないが、利用客の声に対応して改修していかなければ黒川温泉に合わないと各旅館が認識し、その対応に取り組んでいる。

  • 自然を旅館で味わえる黒川温泉として、植樹で全体の雰囲気を和らげていくために、各旅館の敷地内だけでなく、公共の敷地内や、商店や農家にも、「黒川温泉全体の雰囲気づくり」の協力を依頼した結果、宿泊客の口コミで、温泉街の景観と雰囲気の評判が広がった。

  • 数々の取り組みにより、黒川温泉全体の宿泊客が増加し、また東京、大阪から訪れる宿泊客層が拡大している。

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