受賞の観点
徹底した低コスト化と労働生産性の向上で全国に展開する「ローコストリゾートホテル」
URL |
http://www.kamenoi.com/ |
業種 |
観光・宿泊・リゾート |
所在地 |
大分 |
事業概要 |
地域ホテルチェーン |
市場特性 |
ニッチスペシャリスト型 |
業態特性 |
ハイバリュー型 |
取引特性 |
BtoC型 |
環境特性 |
広域サービス型 |
提供サービス
「儲からない」とされるホテル内の飲食施設で収益を上げつつ、低コスト化や労働生産性の向上によりホテルの宿泊費で売上を確保し、全国に事業展開。リーズナブルに楽しめる宿泊の提供を行っている。
ハイ・サービスのポイント
ファミリーレストランの経営哲学をホテル経営に応用。ホテル立地としては常識外だったロードサイド立地を促進するなど、徹底したローコスト化によって労働生産性を高めつつ、所有と経営を分離することにより資本生産性も向上させるなど、効率化が難しいと言われるホテル経営の合理化に成功し、拡大成長を果たしている。
- 創業は1911年の亀の井旅館(現別府亀の井ホテル)。1994年の営業譲渡後、現社長が別府亀の井ホテルの経営変革に取り組む。ホテルは経営効率の悪い業種の代表のように言われ、実際に地価の高い一等地で、多くの人と設備を必要とするため、非常に無駄が多いように思える。ただし宿泊だけを取り出して考えてみると、空間と時間を売っているため労働生産性が高いことから、ホテルの事業特性を活かしつつ、資本生産性と労働生産性をより高めていく方策を模索。客室を多く取り、料飲はセルフサービスのバイキング形式とし、人件費を抑える仕組みを追求するなど、全ての項目に関して低コスト化を図り、低料金を設定した。
- 顧客ニーズを見極め、過不足なく見合うサービスの提供を行うため、全てのホテルが駅前や繁華街にある必然はないとして、地価が安く他社が進出していない郊外ロードサイドへのホテル展開を選択。不動産コストを大幅に圧縮し、またクルマ客がターゲットという客層の割り切り、料飲におけるセルフサービス形式とファミリーレストランノウハウの導入による低コスト化で成功を収めた。
- 新たな立地分野を開拓することで「ローコストリゾートホテル」という低価格ホテルとして、リーズナブルに楽しめる時間と空間を創造するサービスが定着し、出店数、売上を伸ばし続けている。運営受託を含め、2008~2009年で9件の新規出店を予定している。
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