受賞の観点
医師や製薬会社のニーズを満たすクオリティの高い情報提供サービス
URL |
http://www.carenet.com/ |
業種 |
情報通信・ITサービス |
所在地 |
東京 |
事業概要 |
製薬企業向けの医薬営業支援サービス、マーケティング調査サービスほか |
市場特性 |
ニッチスペシャリスト型 |
業態特性 |
ハイバリュー型 |
取引特性 |
BtoB型 |
環境特性 |
広域サービス型 |
提供サービス
医師・医療従事者向けに医療専門情報を提供する「CareNet.com(ケアネット・ドットコム)」や、国内唯一の医療専門衛星放送「ケアネット TV・メディカルCh(R)」を運営し、人気番組をDVD化し販売。医薬情報を医師会員に配信する「eディテーリング(R)」、日本最大級のインターネット医薬市場調査サービス「eリサーチ(TM)」を提供している。
ハイ・サービスのポイント
同社の強みは、本格的な情報提供サービスの基盤としては脆弱だった自社のリソースの限界を踏まえて、まずそれを使ってできる情報収集からスタートし、徐々に基盤を強化しながら情報提供、そしてサービス内容の拡充へと舵を切り、最終的には医師の3分の1を会員化するほどにサービス価値を高めていった点にある。
- かねてから運営していた医療専門家医師向け会員制サイト「クラブ・ケアネット」の医師会員(当時の会員数3,000人~4,000人)をアンケート回答者として調査を行なう製薬会社向けの事業を模索し、2000年10月、インターネットによるマーケティング調査「eリサーチ(TM)」サービスを開始。
- 2001年には「クラブ・ケアネット」の会員が1万人を突破したことから、医師会員を対象とした製薬企業の医薬情報提供の事業化に向け取り組み、2001年11月、製薬企業の医薬情報を医師会員に対して動画と音声によるストーリー形式で配信し、医師の視聴反応を収集するサービス「eディテーリング(R)」を開始。忙しい医師でも効率よく視聴できるように製薬会社からの情報を、コンパクトで分かりやすいコンテンツに仕立てて提供。同時に製薬会社に提供するナビゲーション機能によって、医師のコンテンツ視聴反応を製薬会社のMR(医療情報担当者)に伝え、医師と効率的に面会できる機会を創出した。
- 2004年7月、「クラブ・ケアネット」をリニューアルし、「CareNet.com(ケアネット・ドットコム)」を開設。最新の医療ニュースや、診療の現場に精通した医師による診療のノウハウの連載、各種学会情報などの医療専門情報を提供するほか、医学生向け教育コンテンツ、医師への開業支援など医師のステージやライフスタイルに応じた情報を提供している。
- 現在では「eディテーリング(R)」を通じて医師に情報を提供している製薬会社は、大手新薬メーカー12社に及び、サービスを利用した製薬会社の売り上げにも確かな成果を出している。また「CareNet.com」の医師会員数は、毎年1万人ずつ増えており、現在8.4万人に達し(会員全体としては13万人)、これは日本で臨床に携わっている医師の約1/3に値する。
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