受賞の観点
「コンテンツをテクニカルに遊びまわす」視点で創造する新しい文化とサービス
URL |
http://niwango.jp/ |
業種 |
情報通信・ITサービス |
所在地 |
東京 |
事業概要 |
広告・マーケティング、コンテンツ・ゲーム制作、配信 |
市場特性 |
ニッチスペシャリスト型 |
業態特性 |
ハイバリュー型 |
取引特性 |
BtoC型 |
環境特性 |
広域サービス型 |
提供サービス
携帯電話のメールによる会話型のメールポータルサービス「ニワンゴ」や、字幕スーパーのように動画の画面上にコメントを書き込める動画コミュニティサービス「ニコニコ動画」を提供している。
ハイ・サービスのポイント
同社の強みは、「正しい情報を得るための検索」「何かを確かに伝えるためのコミュニケーション」という既成概念を覆し、必要な情報提供のみにとどまらず「役に立たないかもしれないが楽しい」ことや、「ゆるいコミュニケーションだが何かとつながっていると実感できる」ことなどの新しい価値をサービスとして提供し、日本独自の文化を創造した点にある。
- 「コミュニケーション・ツール」から「コンテンツ・デリバリー・ツール」としてのメールの可能性に着目し、新しい文化を創ろうと考え、携帯電話の検索機能に注目。専用のアドレスにメールを送り、会話型の検索結果が返ってくるサービスを立ち上げる。
- 意図を持って投稿された動画をただ見るのではなく、動画を通じて感情や時間、場所を共有する「動画コミュニケーション」という新しいサービスの創造に取り組む。
- 携帯電話のメールによる会話型の検索サービス「ニワンゴ」では、独自の検索エンジンを開発し、自然文でメールを書いても返事が返ってくる仕組みを構築。検索の結果は、「ニワンゴがお答えしますが」のように、キャラクター「ニワンゴ」が会話型で回答。当初の天気予報や乗り換えのような生活情報だけではなく、携帯小説などのエンターテインメント型サービスも提供。
- 動画コミュニティサービス「ニコニコ動画」では、映画の字幕スーパーのように動画上にコメントを書き込める機能を付加し、従来の投稿者対閲覧者という1対1型の情報共有ではなく、閲覧者が他の閲覧者と時間と場所を共有しているような感覚を成立させる「非同期コミュニケーション」を実現。
- 同社のサービスは若者を中心に瞬く間に利用者を拡大し、「ニワンゴ」の登録者数は2008年12月時点で400万人、2009年1月末時点で「ニコニコ動画」のID登録者数は1,109万人、プレミアム(有料)会員数は26万4,000人に上る。
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