受賞の観点
独自の管理システムと流通ネットワークで、国内外に広がる中古車部品のリサイクル
URL |
http://www.kaiho.co.jp/jp/ |
業種 |
その他サービス |
所在地 |
石川 |
事業概要 |
使用済み自動車の引取・解体・破砕前処理、中古車・中古部品の輸出販売 |
市場特性 |
ニッチスペシャリスト型 |
業態特性 |
ハイバリュー型 |
取引特性 |
BtoB型 |
環境特性 |
国際サービス型 |
提供サービス
中古自動車部品の製造・販売基幹業務統合管理システムの開発により、中古部品の在庫管理や品質管理の精度を高め、国内・海外を結ぶ独自の中古車部品流通ネットワークを構築・運用している。
ハイ・サービスのポイント
同社の強みは、ITを活用した生産管理・販売管理の仕組みや作業工程の標準化によって自社の部品品質を高めるとともに、 業界全体にこうした仕組みの輪を広げて、「リ・ユース・モータリゼーション」という今日的意義のある事業を確立した点にある。
- 海外のバイヤーが部品を買い付ける場合は、欲しい部品を見つけてそのつど価格交渉を行っており、また部品の相場はエンジンの型式などに従ってほぼ決まっていたが、メーカー、年式、走行距離などにより品質が違うにもかかわらずそれが反映されていなかったため、海外向けの部品には品質を保証する仕組みを作る必要があった。
- いくつかの試みの後、2004年、経済産業省「IT活用型経営革新モデル事業」に応募。助成金を活用して、中古自動車部品の製造・販売基幹業務統合管理システム(KRAシステム)を開発。在庫管理データベースシステムを核に、仕入管理、販売管理、生産管理などの各サブシステムで構成され、国内外のアライアンス企業にもインターフェースを提供。またASP(ソフトウェアの期間提供)により各サブシステムの提供もなっている。
- 「KRAシステム」導入の結果、在庫管理、品質管理の精度が向上し、一定の基準で品質や状態を評価して価格を決め、市場へ流通させることが可能になり、また蓄積された過去の取引実績によって国や地域ごとの需要動向をつかめようになり、価格の調整ができるようになった。
- システムをベースに、商社に頼らない独自の販売ルートを開拓した結果、世界58ヵ国と取引実績を持つまでに成長。また国内約30 社の解体事業者と「NPO 法人RUM(リ・ユース・モータリゼーション)」を形成し、部品調達・供給などビジネス面での連携を深めながら、自動車リサイクル事業の普及・標準化のリーダー的役割を果たしている。
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