受賞の観点
「ホスピタリティー」と「現場力」で顧客がリピートするレストランサービスを創出
提供サービス
ロウリーズ(プラムリブ専門店)、バルバッコア(シュラスコ)、東京ベリーニカフェ(イタリアン)、モーモーパラダイス・鍋ぞう(しゃぶしゃぶ・すき焼き)など、約70店舗のレストランを展開している。
ハイ・サービスのポイント
同社の人材育成が優れているのは、長年飲食業に携わっている従業員やアルバイトを含めた若い従業員の特性を踏まえた上で、仕事のやり方を考える筋道やステップをわかりやすく明文化し、それを恒常的なコミュニケーションによって浸透させて、自発的な取り組み意欲を引き出した点にある。
- 同社では、人材育成をする上で一番大切なことは一人ひとりが「本気でやる」と思うきっかけをつくることであると考え、自己管理の大切さを起点に、会社としての理念や行動指針を周知徹底し、考えや行動の筋道を与えて自発的行動を促す施策を選択。
- 社長自らが、同社の「ミッション」を徹底すべく、全店を2回ずつ回り説明会を開催。また当時90人いた支配人(店長)・調理長などの幹部社員については、年に3回1時間ずつ、3年間にわたって1対1の面談を行なった。
- 店舗の営業前ミーティングの中に「バリュートーク」という時間を設け、同社の行動指針である「バリューズ」から1週間に1項目ずつ取り上げながら話し合うことで、行動指針の共有と浸透を図った。
- 同社は「ビジョン」として「優れた商品・サービスとホスピタリティーでお客様を魅了し、必ずリピートして頂く」を掲げており、決められたことをきちんとやる「1対多」の一方通行の関係が「サービス」であり、ホスピタリティーは心に残る印象を与える「1対1」の双方向の関係だとして、両者の違いと共に、お客様にリピートしていただくためには両者が必要であることを理解させている。
- 組織力、運営力、攻撃力などの現場力を上げるステップを明確に示した「HSJ(ホップ・ステップ・ジャンプ)プログラム」を作成し、個々の店舗の到達レベルに適した施策を行う仕組みを構築。
- 一連の取り組みの結果、社員のモチベーションアップで離職率が下がり、来店客からの礼状などに社員の名前が書かれていることが多くなるなど、単なるサービスではなく、ホスピタリティーを提供できる社員が増えている。
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