受賞の観点
日本のビジネス風土におけるユーザビリティー向上を追求したグループウェア
URL |
http://cybozu.co.jp/ |
業種 |
情報通信・ITサービス |
所在地 |
東京 |
事業概要 |
インターネット/イントラネット用ソフトウェアの開発、販売 |
市場特性 |
ニッチスペシャリスト型 |
業態特性 |
ハイバリュー型 |
取引特性 |
BtoB型 |
環境特性 |
広域サービス型 |
提供サービス
「サイボウズ Office」シリーズを代表とするWebベースのグループウェア製品を中心に、企業向けのソフトウェアの開発・販売を行っている。
ハイ・サービスのポイント
グループウェアでは、日本的ビジネススタイルに合った使い勝手の良さと、導入やメンテナンスにおける情報システム部門の負荷軽減が普及の鍵を握るが、同社の強みは、世界的なシェアを持つ海外製品の弱点を巧みに突いて製品開発と普及促進を行い、現場での利用価値、導入価値を高めた点にある。
- 従来日本の企業でシェアの高かった海外製グループウェアは、独自のプログラミングを覚える必要があり、インストールに手間がかかるなど、専任で担当者を置かないと維持できなかったが、有効に活用されていないケースが多かった。そこで1997年10月、「スケジュール」「行き先案内板」「掲示板」「施設予約」の4アプリケーションで構成されたシンプルなグループウェア「サイボウズ Office」 をリリース。「10分のインストールで300人まで利用できる」をセールスポイントに、販売コストを下げるため、当時は珍しかったインターネットでの直販というスタイルをとる。
- 製品の価値を理解してもらうため重視した広告では、購入のキーマンである情報システム担当者の嗜好を考慮し、「ボウズマン」というキャラクターを使用。
- 顔の見えない会社から製品を買う不安を払拭するため、サポート体制を充実。
- 「サイボウズ Office」以外の製品開発にも取り組み、 Webデータベース「サイボウズ デヂエ」、簡易CRM(顧客関係管理)システム「サイボウズ メールワイズ」など、数々のシリーズ製品をリリース。またシステムインテグレーターからの提案とサポートを受けながら導入できるように販売代行制度を作るとともに、大企業でも利用できる「ガルーン」などのソフトを新たに開発。
- 日本のビジネス環境に即したソフトウェアであるべく、ユーザーの要望を取り入れたバージョンアップを行い、また既存顧客向けに電話での利用フォローやコミュニティサイトのリニューアルなどの実施により顧客満足度も向上し、着実にシェアが拡大。現在までの「サイボウズOffice」と「ガルーン」の導入企業は28,000社、ユーザー数も280万人となっている。
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