受賞の観点
既成概念にとらわれない取り組みで、安心・安全な豚を消費者に
提供サービス
SPF豚(特定の病原菌を持っていない清浄豚)の畜産農場を運営。できるだけ薬品を使わない健康な豚の成育に取り組んでいる。
ハイ・サービスのポイント
同社の強みは、豊下社長をはじめとする未経験者たちが、殺菌が常識だった養豚法の科学性を常識にとらわれない新しい発想でさらに深く突き詰め、有用菌を活用して健康的な豚を育てる方法を確立し、それをベースにした様々なアプローチで最先端の養豚にまで進化させた点にある。
- 多くの畜産場農場では、酸化防止剤・カビ防止剤等の添加剤や抗生物質入りの飼料を使っているほか、病気の際の治療薬として抗生物質も使っており、農林水産統計によると、一般的な養豚農場では1頭当たり1,600円強の薬剤費をかけている。しかしこうした育て方では自然治癒力や免疫力も損なわれてしまうことから、同グループではどうすれば薬品の使用量を減らしながら健康な豚を育て、消費者に安全性に関する正しい情報を提供できるかに取り組んだ。
- 「BMW技術」(土中のバクテリアと石のミネラルを利用して汚水を浄化する技術)の導入、動物福祉(アニマルフェルウェア)に基づいた大群での飼育管理、自動体重測定選別機や畜産に伴う臭気対策のための脱臭システム、個体識別用ICタグによるトレーサビリティーシステムなど新たな技術を次々に導入することで、コストの低減や省力化などのメリットに加え、より健康な豚を育てることに成功。
- 一般的な養豚農場で使われる1頭当たり1,600円強の薬剤費が、ポークランドでは41円にまで減少。
- 2007年には、母豚3200頭を飼育し年間75000頭を出荷。出荷額が約24億円になり、2008年1月にはグループ第3農場である(有)ファームランドが完成し、グループ全体での2009度の出荷は11万3000頭と日本最大規模のSPF豚生産農場となる予定。
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