聖路加国際病院（第4回受賞企業・団体）

受賞の観点

提供サービス

患者の精神面も含めた「全人的ケア」をモットーに、専門の医師だけではなく、全てのスタッフが一体となった質の高い医療サービスの提供と、それを支えるスタッフの教育に力を注いでいる。

ハイ・サービスのポイント

同院の強みは、人材教育において、教える組織、教えるプログラム、教える文化のいずれにおいても、「全人的ケア」という病院の理念に裏打ちされた同院ならではの奥深い教育理念を貫徹し、「そこで働きたい」「そこへ戻りたい」という人材を育成した点にある。

• 古くから人材育成に力を入れていたが、職種ごとに教育が分離していたため、現院長就任の2005年に「教育研修センター」を設置し、教育の組織化・集約化を行う。


• 同院に在籍する多くの医師がアメリカの高度な研修制度「residency training」を受けていることから、同院では同様のプログラムの実施を目指し、丁寧な指導でこれを実現。


• 看護師教育においても、1年目、2年目、3年目とラダー（はしご）を登っていくような研修プログラムの評価が高い。


• 同院では自分自身が勉強しながら次代に教えることがミッションのひとつだと理解しているスタッフが多く、「自分が教わったように教えていく」という教育文化が浸透している。


• 研修を受けたほとんどが将来ここで働きたいと願い、採用人数20名に対して倍率は約10倍。


• 日々のサービス向上委員会において、患者サービスの向上改善活動に注力し、クレームが激減。