2015年7月1日
先日、台湾で開催された、サービス産業における顧客満足の研究に関する国際会議に参加して参りました。アジア各国からの参加者に対して日本のベストプラクティスを紹介しましたが、最も反応があったのは、従業員満足に関する事例紹介でした。他国でも従業員のパフォーマンスが顧客満足に与える影響の大きさを認識しているようで、高い問題意識を感じました。しかしながら、日本の事例で他国でも応用できるものがどれくらいあるのかを考えた場合、まだまだ少ないと思います。採用時の厳選、理念への同調、仲間意識の醸成などの手法は他国の事例でもあるようで、日本の場合、ブラック企業のように従業員の高いモチベーションを悪用している企業もあるくらいですから、逆に悪い例となっている場合があるかもしれません。従業員全体の90%位を占める普通レベルの社員が、日常生活を大切にしつつ、高いパフォーマンスを継続して発揮できる仕組みがもし作れるのであれば、他国に対しても自信をもって紹介できる事例になるのではないかと思いました。