事例紹介

2015年8月17日

株式会社トワード ~独自システムによるトータルロジスティクスソリューションを提供~


 

(平成19年12月、「株式会社トワード物流」としてハイ・サービス日本300選受賞。平成23年10月に株式会社トワードに商号変更。)


今回は、「株式会社トワード」のハイ・サービスのポイントを紹介します。
これまでの物流センター事業でのノウハウを活かし、自社で物流施設を保有せず、物流システムの設計および情報システムの構築といった トータルロジスティクスソリューションに特化したノンアセット型総合物流サービスを提供しております。
そんなトワードのハイ・サービスのポイントと「自社サービスのクラウド化」をキーワードとした今後の展望について、ご紹介します。

★ハイ・サービス日本300選 第1回受賞★
独自システムで高品質の物流サービスを提供

★ハイ・サービスのポイント★
【第1回受賞時のポイント:科学的・工学的アプローチ】

●提供サービス
車載機器メーカーは数多くあるが、現場を知らないSE(システムエンジニア)がつくるシステムは使いづらいことから、現場の強みを生かして独自のシステム開発を行った。

●ハイ・サービスのポイント
現場の声を反映した優れた安全運転指導/運転評価システム(「TRU-SAM」)を自社開発し、燃費向上などの効率化と事故件数減少など、自社の生産性を高め、高品質の物流サービスを提供している。また、より高度な顧客ニーズに応えるために、物流専門業者の視点から統合物流システムを開発することで、物流のASPサービスを可能にした。

  • 市販の情報システムではなく、現場の声を反映したシステム「TRU-SAM」を自社開発。トラックの運行管理を目的としたシステムはすでにあるが、主にハード面を対象にしたものであり、ソフトとしての運転者のサポートを目的としたシステムがなかったため、これも自主開発した。
  • 「TRU-SAM」は、ドライバーを「管理」するのではなく、安全運転とドライバー自身のモチベーション向上が目的。このシステム導入により、ドライバー自身が運転方法の課題を明らかにすることが可能となり、その結果として、燃費効率25%向上、燃料費削減、事故件数減少、修理費用低減、自動車保険料低減など多くの経営上のメリットがもたらされている。
  • さらに出庫管理・入庫管理システムである「Net-SAM」「DC-SAM」とも連携させたネットワークシステムを開発し、統合物流システムとして外部に販売、業務代行を行っている。

受賞の詳細はこちらをご覧下さい

 

 

【現在の取り組み -インタビューより- 】
■ドライバーの運転評価を可視化
科学的・工学的アプローチにより、運転評価基準を確立し、物流管理・安全運転管理・車両の動態管理を一括して行うトラック搭載PC「TRU-SAM」を開発、物流品質向上のために当社と運送会社に展開しようとしていました。しかし、事業環境の変化により、TRU-SAMのバージョンアップといった新たな開発は一時中断しました。

【今後の取り組みの展望】
■新たなサービスの追及
現在はTRU-SAMの開発から完全撤退しましたが、そのコンセプトは次世代システムに活かされ、安全運転管理は、安全運転推進システム「Eco-SAM」、物流管理は、SaaS型物流統合システム「Net-SAM」として様々なお客様にご利用頂いています。           
そして、これらEco-SAM、Net-SAMに続くシステムとして、トワードインフォメーションプラットフォーム「TIPS」を開発し、順次、自社開発システムをクラウドコンピューティングに移行しています。自社のクラウドサービスを最大限に活用するため、当社のクラウドサーバー上であらゆるデータを収集・分析することができるM2M/IoTサービス「Dac-SAM」を開発、現在は太陽光発電遠隔監視システム「Dac-SAM for PV」をリリースし、今後は物流機器管理システム「Dac-SAM for TR」をリリースする予定です。                           
モノと情報を安心安全に運ぶ企業として、お客様の物流管理の品質向上を物流現場と情報システムでサポートしていくことはもちろんのこと、特定のカテゴリーにとらわれることなく、時代に求められるサービスを追求しながら更なる展開を図ろうとしています。


 

安全運転推進システム「Eco-SAM」

 
太陽光発電監視システム「Dac-SAM for PV」
 

(2015年8月現在)

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