ハイ・サービス日本300選
2014年5月20日
今回は、プロ野球球団運営「株式会社 北海道日本ハムファイターズ」のハイ・サービスのポイントを紹介します。
野球、あるいは球団という事業を「地域に必要とされる」サービス事業として根底から立て直し、絶えず来場客数を意識しながら顧客志向で様々なサービスを開発し、実績を上げ続けていらっしゃいます。シーズン中はもちろん、オフシーズンも地域との交流に力を注いでいます。
★ハイ・サービス日本300選 第2回受賞★
地域に愛される顧客志向のサービスを開発
★ハイ・サービスのポイント★
【第7回受賞時のポイント:地域貢献】
●目的
企業理念「スポーツと生活が近くにある、心と体の健康をはぐくむコミュニティを実行するために地域社会の一員として、地域社会との共生をはかる」にもあるように、スポーツは人々の健康に貢献し、人と人が触れ合う交流の機会となり、人と人との心がつながるコミュニティを創造する力となる。「スポーツと生活が近くにある社会=Sports Community」の実現に寄与することを目的としている。
●取り組みの指針
•「地域に必要とされる球団でありたい」との願いから地域特性を生かした地域貢献へも積極的に取り組んでいる。
•球団はサービス業であり、集客ビジネスだという考えのもと、観客動員増につながる施策、ファンを増やす施策を次々に実施。
•愛される球団を目指して、従来型の球団イベント「ファン感謝デー」などとは違った形で、顧客サービスに取り組む。
•来場のリピート率を高めるために、ロイヤリティーの高い顧客との関係づくりにも腐心している。
受賞の詳細はこちらをご覧ください。
【現在の取り組み -インタビューより-】
【シーズン中の主な取り組み】
シーズン中には、シリーズイベントとして核となるイベントを年6・7回実施。スタジアム内・外にて参加型イベントを開催しています。
■2014年のシリーズイベント
OPENING GAMES スプリングフェスタ WE LOVE HOKKAIDOシリーズ
アジアンフェスタ レジェンドシリーズ 秋の祭典 FINAL GAMES
◎スタジアムの外にあるオープンスペースに、大型ビジョンを設置、屋外のテーブル席で飲食をしながら観戦できるオープンテラスを開催。
◎球場に隣接しる広場にて、試合終了後に本格的な花火大会を年2回開催。
◎シーズン中の土・日は、試合後のグラウンドを一般開放。熱戦直後のマウンドから、ピッチャーさながらに投球もでき、大好評です。
<札幌ドームにおけるドームツアーの様子>
【シーズンオフの主な取り組み】
■北海道内179市町村の応援大使を選手が務め、街のPRに寄与する仕組みをスタート。
選手が実際に市町村を訪問し、地域の皆様との交流や、観光名所を訪ねPRを実施。そんな地元の皆さんが、春季キャンプへ激励に訪れるなど交流の輪が広がっています。応援大使地区とは別に、道内各地へ出向いて、選手のトークショーを開催。
■雪国・北海道ならではの交流として、雪かきボランティアとして監督や球団スタッフが地元の学生と一緒に行っています。
■北海道の自然を大切にとの願いから、川清掃をファンの皆様とともに実施。また、北海道の大地ならではのイベントとして、ファイターズ農園を実施し、ファンの皆様と種まきから収穫までを行っています。
<ファイターズ農園の活動>
【地域との交流】
■シーズン中に、道内各地にてキャラバンイベントを開催。球団マスコットのB・Bやポリー、ファイターズガールなどもイベントに登場するほか、地元のお祭りなどとも共催するなど、一体となったイベントで、広い北海道との交流に力を注いでいます。
【ファイターズ基金による地元への還元、及び他スポーツへの応援】
■ファイターズ基金を設立し、チャリティーイベントの実施による収益金を、各地にある施設や団体などへ寄贈。
■他業種のスポーツで北海道のチームの活躍を、北海道民、ファンの皆様とお祝いすべく、主催試合の中でセレモニーを実施。